グローバル人材の新卒採用スケジュール - 北米・欧州×エンジニア・非エンジニア職種の就活カレンダー
- Daichi Mitsuzawa
- 4月7日
- 読了時間: 17分

グローバル人材の新卒採用を担当している担当者の方が、採用スケジュール策定の際に躓くのが、日本と海外との就活スケジュールの違いです。このスケジュールの違いを把握せずに日本国内と同じようなスケジュールで進めていくと、概ね海外採用はうまく行きません。なぜなら海外の大学はアカデミックスケジュールが日本と異なるため、学生による就活のタイミングも日本と全く異なるためです。そうした海外のアカデミックスケジュール等を鑑みないと、学生への訴求機会がそもそもないといったことも発生してしまいます。
本記事では、そうした日本企業でグローバル人材採用を担当している方向けに、海外大生の就活スケジュールの概要をお伝えいたします。当スケジュールはエンジニアと非エンジニア、そして北米と欧州で異なってくるため、そうした各地域の違いを鑑みた上で、グローバル人材の新卒採用スケジュールを記載していきます。
北米(アメリカ・カナダ)の新卒採用方式概要
北米企業ではエンジニア職・非エンジニア職ともに、大学生の採用経路として「サマーインターンシップ経由の採用」と「直接の新卒フルタイム採用」の2パターンが主流です。
特にエンジニア職ではサマーインターンシップが重要なタレントパイプラインとなっており、インターン終了後にそのまま新卒としてオファーを出すケースが多く見られます。実際、2023年において米国ではインターンからフルタイム雇用への平均転換率がおよそ2/3(66.4%)にも達しており、多くの企業が新卒採用の半数以上をインターン出身者でまかなっている状況です。またインターンシップ経由でのフルタイムオファーの給与の方が、直接のフルタイムオファーよりも約$15,000高いとされており、学生から人気のある高給のポジションでオファーを出すには、インターンシップ経由であることが多いです*1。このためエンジニア志望の学生にとって「ジュニア(大学3年生相当)の夏インターンを経てシニア(大学最終学年)で内定獲得」が一般的な就職パターンになっています。
一方、非エンジニア職(ビジネス職など)でもサマーインターン経由の採用は行われています。特に金融(投資銀行など)やコンサルティング業界では1年前倒しの採用が定着しており、大学3年生の夏にインターンを経験させ、その評価に基づき4年生開始時に内定という形が一般的です。実際、大手金融機関の多くは大学最終学年の秋に新卒採用を行わず、インターンで発掘した人材にオファーを出す方式をとっています。一方でマーケティングやクリエイティブ職など一部の非エンジニア職では、インターンよりも卒業時の直接応募を重視する企業もあり、通年でポジションが空き次第採用するケースも見られます。
新卒フルタイム直接採用(インターンを経ずに卒業直前に行う採用)も北米では最近増えております。ただし上述のようにエンジニアや金融系では主要ポジションの多くが前年のインターン経由で充足されるため、企業にとってはインターン参加者以外からの採用は補充的な位置付けになる傾向があります。とはいえ、最終学年の秋~冬に直接応募を受け付け、選考を行う企業も多く、新卒枠自体が無いわけではありません。特にインターンシップを実施していない中小企業や、人員計画に余裕がある企業では卒業年次の学生を対象に通年採用を行い、必要に応じて春先(卒業直前)まで選考を続けるケースもあります。
北米における採用スケジュール詳細
北米の新卒採用スケジュールは大学の学事歴(秋入学・春卒業)に合わせて早期化する傾向があり、年間で見ると秋(9~10月)が最も採用活動が活発になります。以下に、エンジニア職と非エンジニア職それぞれについて、「サマーインターン経由」と「直接フルタイム採用」の場合の典型的なスケジュールを示します。
▼北米大学採用スケジュール概要(時期目安)
採用経路 | 対象学生 | 募集開始時期 | 選考 (書類・面接)時期 | オファー時期 |
エンジニア職 - インターン経由 | 学部3年生 (修士1年目) | インターン実施の前年8~10月頃 | 9~12月:オンライン筆記・面接 (※必要に応じ翌年1~3月追加選考) | 11月~翌年1月:インターン内定通知 (終了時に早期オファー) |
エンジニア職 - フルタイム | 学部4年生 (最終学年) | 最終学年前の8~9月 | 9~12月:一次~最終面接(オンライン中心) | 10~12月:内定通知 (遅くとも翌年2月まで) |
非エンジニア職 - インターン経由 | 学部3年生 (修士1年目) | インターン実施の前年9~11月頃(業界により前倒し) | 10~翌年1月:筆記・面接 (※金融は秋に集中) | 12月~翌年3月:インターン内定通知 (終了時に本採用オファー) |
非エンジニア職 - フルタイム | 学部4年生等 | 9~11月(通年採用併用あり) | 10~翌年3月:面接 (業界により秋集中) | 11月~翌年3月:内定通知(年内~冬にピーク) |
※上記は一般的な目安であり、業界・企業規模によって前後します。金融・コンサルはインターン募集開始が特に早く、IT・エンジニアは選考プロセスが長期化する傾向があります。
※中小企業や非定期採用の場合、卒業直前の春~初夏に採用活動を行う例もあります。
エンジニア職 - サマーインターン経由採用:
対象は卒業前年の学生(学部なら3年生、大学院なら修士1年目)です。前年夏~秋(8~10月頃)にインターン募集を開始し、オンライン応募受付・書類選考を行います。企業は9~11月にかけて採用プラットフォーム上での求人の公開や、キャンパスリクルーティングなどを行い、学生と接点を持ちます。インターン選考の面接は秋から初冬(10~12月)に集中します。 技術面接の場合、初回はオンラインコーディングテストやビデオ通話で行い、最終面接でオフィス訪問またはオンライン面接を実施する形式が一般的です。内々定(インターン参加の受入れ通知)は早い企業で12月頃までに出揃い、学生は年明けまでに翌夏の計画を確定させます。一部の募集枠では年明け~春(1~3月)に繰り越して追加採用することもありますが、優秀な学生を確保するには前年度中(遅くとも1月)にインターン内定を提示しておくことが望ましいでしょう。サマーインターンシップは通常5月末~6月に開始し8月までの10~12週間フルタイム勤務で行われます。インターン期間終了時、評価の高かった学生にはその場で翌年からの新卒入社のオファーを出します。企業視点では、このタイミング(インターン最終日)が他社に先んじて内定承諾を得る重要な機会です。
エンジニア職 - 新卒フルタイム直接採用:
対象は卒業直前の学生(学部4年生や修士2年目など最終学年)です。前年夏~初秋(8~9月)にかけて本採用ポジションの募集を開始し、オンラインでエントリーを受け付けます。多くの企業は大学の秋学期開始に合わせて9~10月に企業は9~11月にかけて採用プラットフォーム上での求人の公開や、キャンパスリクルーティング等を行い、応募者集めを行います。
選考プロセス自体は秋~初冬(9~12月)が中心で、筆記テスト・一次面接(オンライン)が随時行われ、技術職の場合はコーディング試験や技術課題が課されます。最終面接は年内~年明け早々に完了するケースが多く、遅くとも冬季(1~2月)までにオファーを提示する企業が大半です。これは学生側が卒業前に就職先を決定するケースが多いためで、北米では翌夏開始のポジションは10月が募集の最盛月であると報告されています。
特に上位人材を逃さないためには、秋の早い段階で内定を出し、年内に承諾を得ることが企業にとって重要です。なお、採用数に充足しなかった場合や追加ニーズが生じた場合、春先(3~4月)まで選考を延長し卒業間際に採用することもありますが、全体的には秋採用で大勢が決まります。
非エンジニア職 - サマーインターン経由採用:
対象となる学生の学年やスケジュール感はエンジニア職と概ね同様ですが、業界によって若干募集時期が異なる点に注意が必要です。例えば金融(投資銀行)ではインターン募集開始がさらに早く、秋より前の夏(7~8月)に募集開始~秋に募集締切というスケジュールも見られます。これは学部2年生を対象に3年次夏のインターンを募集する早期選考で、競争力の高い業界ほど前倒しで動く傾向があります。一方、一般的なビジネス職や文系職種のインターンは秋(9~11月)に応募受付し、冬(12~2月)にかけて順次面接、年明け~春までに内定確定という流れが多くなります。
コンサルティング業界も金融同様に早期化する傾向がありますが、企業やオフィス所在地によって締切時期に幅があります。企業側としては、非エンジニア職インターンについてもできるだけ秋~初冬までに選考を終え、遅くとも春前半(3月頃)までにインターンシップオファーを出し終えることで、優秀層の囲い込みが可能になります。インターン期間(夏季休暇中10週間前後)終了時に、評価の高い学生へ正式な新卒ポジションの内定を出す点はエンジニア職と同様です。
非エンジニア職・新卒フルタイム直接採用:
対象は卒業直前の学生です。募集開始時期は秋口(9~10月)が中心ですが、職種によっては通年でポストが空き次第募集を行うケースもあります(例えば小規模企業や採用人数が少ない職種など)。計画的な新卒採用を行う企業の場合、秋学期(9~12月)にエントリー受付・選考、年明け~春にかけて追加選考という流れになります。秋が最盛期である点は共通しており、例えば広告・マーケティング職ではピークの採用時期が2~5月と他より遅めですが、それでも2月頃から集中募集が始まるため注意が必要です。
総じて、北米では11~12月を過ぎると新卒採用は一旦落ち着き、翌年2~3月に第二波が来る傾向があります。企業目線では、主要候補者へのオファーはできれば年内(遅くとも2月)までに出し切ることで、学生の卒業前の就職活動期間中に確保できる確率が高まります。近年は面接も含めオンライン化が進み、初期の書類スクリーニング後はZoomやTeams等でのビデオ面接を複数ラウンド行い、最終意思決定前にオフィス訪問や対面交流を実施するというハイブリッドなプロセスも一般的です。また、パンデミックをきっかけにバーチャルキャリアフェアやオンライン説明会も恒常化しており、地理的制約なく多様な大学から人材を集める手法として定着しつつあります。
欧州(ヨーロッパ)の新卒採用方式概要
欧州の企業においても、基本的な採用形態は北米と共通して「サマーインターンシップ経由」と「新卒フルタイム直接採用」の二本立てです。ただし国や企業によって採用スケジュールにばらつきがあり、北米ほど一律ではない点に注意が必要です。特にイギリスや一部の多国籍企業では北米に近い早期の一括採用スケジュールを採用していますが、大陸ヨーロッパ(フランス、ドイツ等)の企業では必要に応じて適宜採用(通年採用)を行う文化も強く、新卒一括という概念が薄い国もあります。とはいえ欧州の大学生もキャリア形成のため在学中に長期インターンを行うことが一般的であり、企業側も優秀な学生には早期からインターンを通じて接触しそのまま囲い込む傾向があります。
エンジニア職に関して言えば、理工系の学生を対象としたサマーインターンは欧州でも盛んです。特にグローバルなテック企業やコンサルファームでは、英米共通のインターンプログラムを展開しており、インターンシップを通じた本採用内定出しは欧州でも重要な手法です。例えばフランスではグランゼコール(高等専門大学)の上位校学生に対し企業が早期から長期インターンをオファーし、卒業時に引き続き正社員登用する例があります。一方、ドイツなどでは大学在学中に実務経験(インターンや現場研修)を積むことが教育課程に組み込まれており、卒業後にそのまま雇用契約へ移行する形も見られます。このように欧州ではインターン期間自体が長め(数か月~1年)であったり、報酬が低廉なケースもあるなど国による差異はありますが、企業視点では有能な学生を卒業前から自社業務に慣れさせ、そのまま新卒として迎える点は共通しています。
非エンジニア職についても、イギリスの "Graduate Scheme"(新卒研修プログラム)をはじめ、各社が新卒向けの年間プログラムを設けて定期採用する例が多くあります。特に英国では大学3年生(最終学年前)秋に応募を開始し、卒業と同時に入社できるよう1年がかりで選考するのが一般的です。金融・コンサル系ではインターン経由の採用が多い点も北米と共通で、例えばロンドンの投資銀行のサマーアナリスト募集は前夏~初秋に受付を開始し、秋には締め切るといったスケジュールが典型的です。一方、欧州大陸の企業では新卒一括採用を行わずポジション空き次第募集することも多く、採用時期は企業ごとに分散します。例えばイタリアではリファラルを通じた採用が多く、公式な募集開始前に内々に候補者が決まる場合もあります。このように地域差はあるものの、欧州企業も近年はグローバル競争の中で優秀な学生の争奪戦が激化しており、結果として採用スケジュールの前倒し・長期化が進む傾向にあります。
欧州における採用スケジュール詳細
欧州の新卒採用スケジュールは国ごとの学位課程の違い(3年制学部と2年制修士が一般的)や企業の採用方針によってばらつきがありますが、イギリスを中心に「秋開始・翌年春内定」の流れが一般的です。以下では、欧州におけるエンジニア職・非エンジニア職それぞれについて、代表的な採用スケジュールを北米との違いに着目して示します。
エンジニア職・サマーインターン経由採用: 対象は卒業前年の学生(多くは学部最終年度手前の年次に在籍する学生)です。募集開始は9~10月頃が一般的で、北米同様にオンライン求人ポータルや大学経由で募集告知が行われます。応募受付~書類選考は秋から初冬にかけて進み、技術試験やオンライン面接もこの時期に実施されます。欧州企業は応募者に対し筆記試験やコーディング課題、録画による質問回答などを課すケースが多く、初期選考プロセスはオンラインで完結します。その後、年明け(1~3月)にかけて対面またはバーチャルでの最終面接やアセスメントセンターが行われ、インターン参加者が決定します。インターン内定の通知時期は冬(12月)から春先(3月頃)まで幅がありますが、大半の企業は春までにサマーインターンの枠を確定します。インターン実施時期(夏季)は北米と同様ですが、欧州では一部学生が初秋まで試験期間であることもあり、開始時期が若干遅れる場合もあります。インターン終了後は、優秀な学生に対し早ければ夏の終わりに本採用のオファーを出します。特に英国の企業ではインターン終了時に翌年のGraduate Programme(新卒研修プログラム)内定を即時提示することが一般的です。一方、フランスやドイツでは卒業直前の長期インターンを経て卒業と同時に正式採用契約という流れも多く、これらの場合は最終学年中(秋~冬)に内々定、卒業直前に正式オファーとなります。
エンジニア職・新卒フルタイム直接採用: 対象は大学最終学年の学生です。欧州でも9~10月に新卒ポジションの募集開始が集中し、学生は履歴書や志望動機書をオンライン提出します。秋~初冬(10~12月)に筆記試験・オンライン面接による一次選考が行われ、多段階の選考プロセス(グループディスカッションやケーススタディを含む評価センターなど)を経て、翌年1~3月に最終選考が実施されます。英国のGraduate Schemeでは、この時期に合格者への内々定通知を出し、春(4~6月)に正式な内定契約書を発行する流れが一般的です。具体的には、初春(3~4月)に最終合格者に非公式の内定連絡、卒業試験結果を確認した上で5~6月頃に正式オファーといったタイムラインです。多くの企業は新卒の受け入れ開始を9月頃(大学卒業後すぐ)に設定しているため、内定時期としては遅くとも夏前(6月)までには確定させます。
欧州大陸の企業の場合、上記ほど明確な一括スケジュールを取らず、ポジションが出次第その都度採用することもあります。その場合、学生は卒業直前の春~卒業後にかけて応募・選考を行い、空きポストにタイミングよく就職する形になります。ただし欧州でも優良企業ほど早めに翌年度入社分の採用計画を立て、秋~冬に候補者と接触し始めるので、企業としては北米同様学年が始まる9月からすぐに採用活動を開始することが肝要です。
非エンジニア職・サマーインターン経由採用: 対象は卒業前年の学生です。募集開始は秋(9~10月)が中心ですが、分野によって若干異なります。例えば投資銀行や大手コンサルでは夏終わり(8月)から募集を開始し10月頃に締切というケースもあり、欧州でもトップ企業は北米同様に早期応募締切を設定しています。一般企業では秋から年末にかけて応募を受け付け、冬~早春(1~3月)にかけて面接やアセスメントセンターを実施してインターン採用を決定します。インターン内定は年明け以降順次通知され、多くは春までに確定します。インターン期間は夏(約8~12週間)で、終了後に優秀者へフルタイムポジションのオファーを出す点はエンジニア職と同様です。特に英国企業では「インターン → 新卒採用」の直結が明確で、インターン生は高い確率でGraduate Scheme本採用に結び付いています。企業側としては、インターン段階で自社カルチャー適合度や実務適性を評価し、合格と判断した学生にはできるだけ早く正式オファーを出すことで、他社への流出を防ぐことができます。
非エンジニア職・新卒フルタイム直接採用: 対象は大学最終学年の学生です。ジョブ型採用が主流の欧州では、必ずしも一括で多人数の新卒を採用するとは限りませんが、それでも大手企業では毎年定期的にGraduate Programme枠を設けて募集開始する時期が存在します。一般的には9~10月に応募受付開始、12月前後に締切というパターンが多く、年明けから春にかけて選考プロセスを実施します。面接やグループ演習は年明け(1~3月)に行われ、4~5月頃までに内定通知を出す企業が多い傾向です。これは学生側が卒業論文や試験の合間に就職活動を行うスケジュールに合わせたものです。企業にとっては、内定受諾後のビザ手続きや引越し準備等の期間も考慮し、夏前までにオファーを確定→初秋から就業開始というタイムラインが理想となります。仮に定員に満たず追加採用が必要な場合は、夏以降もポジションをオープンし、卒業後数ヶ月以内に採用するケースもあります(特に欧州では卒業後半年程度は新卒扱いで就職活動を継続する学生も少なくありません)。しかし優秀な人材ほど早期に他社でオファーを得てしまうため、企業としては他社よりも早く内定を出せるよう選考スケジュールを計画することが重要です。
▼欧州採用スケジュール概要(時期目安)
採用経路 | 対象学生 | 募集開始時期 | 選考 (筆記・面接等)時期 | オファー時期 |
エンジニア職 - インターン経由 | 卒業前年(学部最終年前) | 9~10月頃開始 | 10~12月:書類選考・オンライン試験 1~3月:面接・評価センター | 2~4月:インターン内定通知(早期は12月) ※インターン終了時に本採用オファー提示 |
エンジニア職 - フルタイム | 最終学年(学部3~4年目) | 9~10月頃開始 | 10~12月:一次選考(筆記・録画面接等) 1~3月:最終選考・面接 | 4~6月:内定通知(卒業前に確定) |
非エンジニア職 - インターン | 卒業前年(学部最終年前) | 9~11月頃開始 (業界で前後) | 11~翌3月:面接・選考(秋~冬に集中) | 1~4月:インターン内定通知(春までに確定) ※インターン終了時または卒業前にオファー |
非エンジニア職 - フルタイム | 最終学年(大学最終年次) | 9~11月頃開始 | 12~翌3月:面接・評価センター(年明け本格化) | 4~6月:内定通知(夏前までに契約) |
※欧州では国・企業ごとの差異が大きいため上記はあくまで典型例です。英国のGraduate Programmeでは秋募集・春内定・秋入社が標準的ですが、欧州大陸では卒業時期に合わせて柔軟に通年採用する企業もあります。企業は各国の大学歴に応じた適切なタイミングで募集を行い、競合他社に遅れないよう早め早めの選考計画を立てることが成功のカギと言えます。
まとめ・グローバル人材の新卒採用を行う企業への提言
北米・欧州いずれの地域においても、新卒採用は大学のスケジュールと学生の就職活動時期を見据えて計画的に進めることが重要です。北米では秋(9~10月)が勝負所であり、エンジニア・非エンジニアを問わずこの時期までに募集を開始し、優秀な学生にはできる限り年内にオファーを出すことで採用競争を有利に進められます。 欧州では秋募集開始~翌春内定が一つの目安ですが、国ごとに学事歴や採用文化が異なるため、現地の事情に合わせ柔軟にスケジュールを調整する必要があります。いずれの場合も、サマーインターンシップを戦略的に活用し学生を早期に囲い込むこと、そしてオンライン採用プラットフォームやバーチャルイベントを駆使して幅広い候補者と接点を持つことが、現代の採用戦略では欠かせません。適切なタイミングで選考を開始し、「いつまでにオファーを出すべきか」を逆算してスケジュールを組むことで、北米・欧州の優秀な学生を逃さず自社に迎え入れることができるでしょう。
Jelper Clubにおいても、Jelper Clubが運営する採用プラットフォーム「ジェルパークラブ」に登録する世界中のトップ学生に対して効果的にアプローチができるよう、採用スケジュールの組み立てに関する相談をいつでも受け付けております。
グローバル人材の採用計画でお困りの海外新卒採用担当の方は、いつでもご連絡ください。
(編集:Jelper Club 編集チーム)
出典
1. "Internship Statistics U.S." (StandOut CV): https://standout-cv.com/usa/stats-usa/internship-statistics#:~:text=The%20average%20conversion%20rate%20for,5
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